年末年始を迎えて
園長から年末の慌ただしさが、身に染みる季節になりました。今年も終わりを迎えようとしています。一年を大切に振り返りながら、新しい年への思いを膨らませていきたいですね。
さて、先日は、保育園でも、お釈迦様がお悟りを開かれたことをお祝いする成道会の集いが行われました。たくさんの保護者の皆様がお越しくださいました。ご協力、まことにありがとうございました。
お釈迦様は、今から約2500年前にインドの国でお生まれになり、35歳の時にお悟りを開かれ、仏様として、多くの人々から敬われるようになりました。お釈迦様のお心とそのお言葉は、2500年経った今もなお、多くの人々の心に響き続けています。
人間と仏様との決定的な違いは、慈悲という心にあります。人間は、自分と自分に関係のある人々の幸せを願いながら生きていきますが、仏様は、自分以外の命の幸せを願いながら生きていくのです。慈悲というのは、どんな小さな命にも、我が子のように愛おしさをもって接することのできる心です。
今年も、世界では、人同士が傷つけ合う痛ましい戦争や、人が人以外の命を傷つけていく環境破壊など、自分の幸せを求め合う者同士が引き起こす悲しい光景が広がっていきました。来年は、少しでも、この世界の悲しみが癒されていくことを願ってやみません。
あらゆる世界中の生き物が笑顔になれる世界を作ることは難しいかもしれませんが、それを願って、一人一人が努力を続けることは大切なことです。年末年始は、ご家族で過ごされるご家庭も多いことでしょう。新しい年を、お互いが、お互いの幸せを願いながら迎える、そんな温かい家族の時間を大切にしていきましょう。